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【新型コロナ】「保健所の指示待たず対応を」県が高齢者施設に手引き書

2022年02月15日 19時29分

社会福祉・医療

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、和歌山県内の高齢者施設でクラスターの発生が相次いでいることから、和歌山県は、保健所からの指示を待たずに、初期の段階で濃厚接触者の洗い出しなどを行うよう求めた手引書を作り、きょう付で県内623の入所型高齢者施設に通知しました。

手引書の内容を説明する山本局長

先月(1月)4日以降の第六波で、和歌山県内の高齢者施設で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスターが、きのう(2/14)現在、37施設にのぼり、406人の入所者が感染していることから、県は「高齢者施設で、感染が疑われる人や濃厚接触者が発生した場合の初期対応の手引き」をまとめました。この中で、県は、高齢者施設の施設長や管理者に対し、初期の段階で、施設内への感染を封じ込めるため、保健所からの指示を待たずに、感染拡大防止の対応をとるよう求めています。

具体的には、職員に少しでも発熱やのどの痛み、咳などの症状があれば、出勤させず、すぐに医療機関を受診することや、入所者に症状が出た場合には、すぐに抗原検査を行い、個室で隔離すること、個室が無理な場合は4人部屋やリハビリ室など大きな部屋に集めて隔離することなどを指示しています。

また、PCR検査で陽性が判明したらすぐに抗ウイルス薬の飲み薬を投与できるよう、施設関連の医療機関に協力を要請することや、感染した人の家族や出入りする業者への連絡などについても速やかに対応するよう求めています。

手引きの内容を発表した県福祉保健政策局の山本佳之(やまもと・よしゆき)局長は、「初動体制に特化して手引きをまとめた。それぞれの施設で必要な項目が違うこともあるので、手引きの内容をホームページからダウンロードして施設にあった手引書をつくってほしい。必要な対応が網羅されているので、忘備録としても活用してほしい」と話しています。

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