【新型コロナ】県内で新たに1人死亡 317人感染「予断許さず」

2022年02月14日 20時34分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/14)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新規感染者として317人を確認したと発表しました。患者の死亡は4日連続で、これで県内の死者は82人、累計の感染者数は1万7839人となりました。

記者会見する野尻技監(2022年2月14日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、和歌山市在住の90代の男性で、今月9日に発熱と倦怠感の症状が出てかかりつけ医を受診したところ、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。男性は、翌日から自宅で抗ウイルス剤などの治療を受け、息苦しくなった今月12日からは、さらに酸素投与の治療を受けていましたが、きのう、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。男性には、複数の基礎疾患があり、ワクチンを2回、接種していました。

一方、きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から100歳代までの317人で、先週の月曜日より83人減りました。保健所別の内訳は、和歌山市が145人、橋本が41人、岩出が39人、湯浅が29人、田辺が25人、御坊が20人、海南が12人、新宮が5人、県外が1人となっています。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が355・6人で、きのうより下がりましたが、保健所別では、橋本の456・7人と、湯浅の347・2人が、過去最多となりました。

きょう現在、入院している人は429人で、県内にあるコロナ用病床の使用率は68・9%、入院患者のうち、重症者の数は、人工呼吸器を装着している重篤な1人を含めて61人となり、肺炎患者も131人となっています。また、ホテルや自宅で療養している人は3441人となっています。

また、きょう新たに高齢者施設や幼稚園など県内6つの施設でクラスターが認定されました。一日に6つのクラスターが発表されるのは初めてです。

188例目は、海南保健所管内の特別養護老人ホームで、これまでに確認された感染者数は職員と入所者あわせて11人、189例目は、田辺保健所管内の通所介護事業所で、利用者8人、190例目は、県内にある特別支援学校で、職員と生徒あわせて9人、191例目は、田辺保健所管内の幼稚園で、園児7人、192例目は、橋本保健所管内の児童福祉施設で、利用者5人、193例目は、和歌山市のグループホームで、職員と利用者あわせて9人の感染がそれぞれ確認されています。特別支援学校や幼稚園では、休校や休園の措置がとられています。また、すでに認定されているクラスターの人数も、10の施設で増加しています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「全体としては、人口10人当たりの推移をみると、全国的にも、先週くらいにピークとなった可能性はあるが、引き続き高止まりの状況。和歌山市でやや減少傾向にあるが、それ以外の地域では、増えているところもあり、集団の中に感染が広がると一気に増えてしまう。クラスターがたくさん出ているので、まだまだ予断を許さない状況だ」と指摘し、あらためて感染予防対策の徹底を呼びかけました。

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