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和歌山市・一般会計1441億円の新年度当初予算案

2022年02月14日 19時57分

政治社会

和歌山市は、新型コロナウイルスワクチン接種の推進や、去年(2021年)10月に落下した六十谷(むそた)水管橋の復旧工事、和歌祭(わかまつり)四百年大祭やIR誘致の事業費などを含む、一般会計の総額で1441億円の新年度(2022年度)当初予算案を発表しました。一般会計の当初予算ベースでは3年連続の減少です。

新年度当初予算案を記者発表する尾花市長(2月14日・和歌山市役所)

当初予算規模は、今年度(2021年度)より0・4%、額にして5億円あまり少なくなっていて、歳入は法人市民税や固定資産税の増加や、基金の繰入の減少が見込まれるため、自主財源が今年度より34億円あまり増えていて、依存財源は40億円あまり減っています。歳出は和歌山城ホールの完成などで普通建設事業費が減少しています。

主な事業は、新型コロナ対策関連では、引き続きワクチン接種を推進するほか、電話相談窓口の運用、入院費用やPCR検査費の負担、介護施設などでの個室化改修費用の補助などを行います。

六十谷水管橋落下事故の関連では、引き続きことし(2022年)6月中旬の送水に向けた復旧工事を進めるほか、送水管の複線化や新しい浄水場の建設を含めた新しい水道施設の在り方を再検討します。

このほか、テレビ時代劇「暴れん坊将軍」の主人公・徳川吉宗(とくがわ・よしむね)を演じた俳優の松平健(まつだいら・けん)さんをゲストに「和歌祭四百年式年大祭(しきねんたいさい)」を開催する費用や、IR誘致、四季の郷(しきのさと)公園の第二弾リニューアル、有吉佐和子(ありよし・さわこ)記念館のオープン、子ども医療費助成制度の所得制限撤廃、築30年以上の古い学校校舎の改修工事、産学官連携のスマートシティ推進などが含まれます。

和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、当初、今月(2月)10日に    当初予算案を発表する予定だったのが、一部の事業実施が難しくなったことが直前にわかり、きょうに延期されたことを陳謝したうえで、新年度当初予算案の性質について「8月の市長選後に誰が市長になっても必要な予算を計上したつもりだ。多様な営み・暮らしに寄り添う予算」と説明しました。

和歌山市の新年度当初予算案は、今月17日に開会する2月定例市議会に提案される予定です。

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