湯浅町でひな人形と吊るし雛飾り「ひなめぐり」始まる

2022年02月13日 17時43分

歴史・文化経済

醤油醸造の古い町並みが残る湯浅町で、年代物のひな人形や吊(つ)るし雛(びな)を飾る「湯浅まちなみひなめぐり」が始まり、観光客らが楽しんでいます。

ひな人形と吊るし雛(湯浅町・銭湯跡歴史資料館「甚風呂」)

これは、国指定・重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)や日本遺産になっている古い町家を中心に、商店、ギャラリーなどに、ひな人形を飾り、観光客を出迎える取り組みと、吊るし雛を飾って、コロナ退散を祈願するプロジェクトが共同で実施しているものです。

中でもプロジェクトは、国内初の新型コロナウイルスの院内感染が確認され、観光不振や風評被害に見舞われた湯浅町で、コロナ退散を祈願し、2年前に立ち上げられたもので、目標としていた町人口と同じ数の吊るし雛、およそ1万2千体をこのほど達成しました。

ひな人形と吊るし雛(湯浅町・北町ふれあいギャラリー)

ひな人形は、重伝建(じゅうでんけん)地区を中心に、JR湯浅駅周辺など、あわせて20か所に展示され、このうち10か所には吊るし雛も飾られています。

コロナ患者が初めて確認されてから2年、まん延防止等重点措置が適用され、不要不急の外出自粛などが求められる中での開催となっていますが、訪れた観光客らは、古い町並みが連なる路地を歩きながら、展示されたひな人形や吊るし雛を眺め、写真を撮るなど楽しんでいます。

「第9回湯浅まちなみひなめぐり」は、来月(3月)12日まで行われます。

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