数学者・岡潔記念館の建設めざしクラファン、橋本市

2022年02月13日 15時05分

教育

橋本市では、文化勲章を受章し、市の名誉市民でもある数学者、岡潔(おか・きよし)の偉業を讃え、功績を紹介する記念館の建設をめざして、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる資金調達を始めました。目標額は200万円で、来月(3月)末まで、「さとふるクラウドファンディング」で寄付を受け付けています。

岡潔は、1901年大阪市生まれで、青年期を父親の郷里、橋本市で過ごし、旧制・粉河(こかわ)中学(現在の粉河高校)在学中に数学に興味を持ち、京都大学を卒業、京都大学教授を経て、フランスのソルボンヌ大学へ留学、難問とされた「多変数函数論(たへんすうかんすうろん)」を生涯の研究テーマとし、理論の骨格を1人で完成させました。これらの功績で、1960年に文化勲章を受賞、翌年、橋本市の名誉市民にもなっています。

市では、来年(2023年)秋頃をメドに記念館の建設を計画していて、2016年からクラウドファンディングも含めて寄付を募っていて、これまでにおよそ960万円が寄せられています。そして、今回、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを利用して、さらに資金を募ることにしたものです。

市では、寄付金と市の財源を合わせて記念館を設立し、岡潔の遺品や数学教材を展示したり、小学生を対象にした算数教室を開くなど、岡潔の世界を体験してもらいたいとしています。

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