【新型コロナ】県内で新たに1人死亡 519人感染

2022年02月11日 21時07分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/11)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新規感染者として519人を確認したと発表しました。これで県内の死者は74人、累計の感染者数は1万6675人となりました。

県内の感染状況を発表する野尻技監(2022年2月11日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、クラスターとなった橋本保健所管内の病院に基礎疾患で入院していた70代の男性1人で、今月(2月)2日に発熱して検査で陽性となり、6日から高熱が出てきのう死亡しました。死因は、基礎疾患ではなく、呼吸器の感染症で、新型コロナウイルスへの感染が影響したとみられています。男性はワクチンを接種していませんでした。

一方、きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの519人で、保健所別の内訳は、和歌山市が291人、橋本が52人、岩出と湯浅が48人、海南が27人、田辺が26人、御坊が23人、新宮が4人となり、湯浅で過去最多の感染者数となっています。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が381・6人、保健所別では、湯浅の295・8人と、御坊の274・2人が、過去最多となっています。

きょう現在、入院している人は398人で、県内にあるコロナ用病床の使用率は63・3%ですが、入院患者のうち、重症者が、人工呼吸器を装着している重篤な2人を含めて63人となり過去最多、肺炎患者も125人で過去最多となっています。また、ホテルや自宅で療養している人は4千人を超えて4006人となっています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「感染者数はまだ減少する傾向にはないが、右肩上がりでもなく、高止まりしている状態。ただ、基礎疾患のある高齢者が、デルタ株が流行した頃と同じくらい、急激に悪化して救急搬送されICUに入る事例が複数出てきている。病床の使用率は、さほど高くないようにもみえるが、紀北と紀中ではかなり厳しくなっている」と述べ、危機感を持って感染対策を徹底するよう県民に呼びかけました。

また、きょう新たに小学校や高齢者施設など県内4つの施設でクラスターが認定されました。177例目は、和歌山市の障害者支援施設で、これまでに確認された感染者数は入所者と職員あわせて11人、178例目は、田辺保健所管内の小学校で、児童6人、179例目は、和歌山市の有料老人ホームで、入居者と職員あわせて7人、180例目は、新宮保健所管内のこども園で、職員と園児あわせて7人の感染がそれぞれ確認されています。小学校とこども園では、休校や休園の措置がとられています。また、すでに認定されているクラスターの人数も、14の施設で増加しています。

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