和歌山県と隈研吾氏の事務所が全国初の包括連携協定へ
2022年02月09日 17時01分
和歌山県は、地方創生の実現のために、建築家・隈研吾(くま・けんご)さんの設計事務所と、全国の都道府県で初めて、包括連携協定を締結することになりました。
隈研吾さんは、横浜市の出身の一級建築士で、東京大学工学部建築学科を卒業後、日本設計や戸田建設といった大手ゼネコンや、アメリカ・コロンビア大学の客員研究員などを経て、1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立し、東京の新国立競技場や、歌舞伎座タワー、JRの高輪(たかなわ)ゲートウェイ駅、新潟県長岡市のアオーレ長岡など、木材をふんだんに用いた多くの公共施設や商業施設のデザインを手掛ける日本の建築界の重鎮です。
県では、隈さんが自然と融合した建築物の設計を全国で手掛けていることを高く評価し、和歌山県の持つ地域資源の価値をさらに高め、魅力的なまちづくりを展開することで、都市部から人や企業を誘致し、地域産業の振興と活性化を図ろうと、隈さんの設計事務所と包括連携協定を結ぶことを決めたもので、あわせて、教育や人材育成にも活かす方針です。
県では、今月(2月)16日、東京・南青山(みなみあおやま)にある隈さんの設計事務所で調印式を開き、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事と隈さんが協定書に調印します。