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社経研・景気動向調査・オミクロン懸念で見通し弱含み

2022年02月09日 19時41分

社会経済

和歌山のシンクタンク・和歌山社会経済研究所が県内の企業向けに行った、最近の景気動向調査によりますと、新型コロナウイルス第5波が収束した去年(2021年)10月から12月期の県内景況は、すべての産業で上昇と出ましたが、ことし(2022年)1月から3月期の見通しについては、オミクロン株の流行を懸念して弱含む結果となっています。

調査は、去年12月2日から21日にかけて、県内の建設業・製造業・商業・サービス業のあわせて2千社を対象にアンケート形式で行われ、28%あまりにあたる576社から回答がありました。

このなかで、去年10月から12月期に、県内の景況が「良い」とみる企業から「悪い」とみる企業を引いた割合が、前回の去年7月から9月期と比べて、すべての産業で11ポイントアップしました。

しかし、ことし1月から3月期の見通しについては、オミクロン株の流行を懸念して、すべての産業で今期より悪くなるとみる企業が0・9ポイント多くなっています。

10月から12月期を産業別に細かく見ると、建設業は景況の見通しは22ポイントの大幅上昇ですが、人材不足を指摘する企業が多くなっています。

製造業のうち、食料品では梅干し製造業者を中心に景況感が悪いとする回答が目立つほか、繊維製品では仕入れ価格の上昇に対する価格転嫁が進まず、業況が厳しいとみる企業が多くなっています。

サービス業をみると、運輸業は ガソリン価格の高騰で収益が悪化する企業が多く、飲食業や旅館・ホテル業などはオミクロン株の感染拡大の影響を懸念する声が高くなっています。

和歌山社会経済研究所では「新型コロナの更なる感染拡大や物価の上昇で先行き不透明感が高まっていることから、幅広い産業で業況の悪化が懸念される」と話しています。

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