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【新型コロナ】県内で新たに2人死亡 559人感染

2022年02月08日 19時22分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/8)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性2人が死亡し、新規感染者として過去3番目に多い559人を確認したと発表しました。これで県内の死者は73人、累計の感染者数は1万5113人となりました。

死亡したのは、いずれも複数の基礎疾患がありすでに2回のワクチン接種を受けている岩出保健所管内に住む70代の男性と湯浅保健所管内の90代の男性の2人です。

このうち、70代の男性は、発熱や咳、のどの痛みで先月(1月)27日に検査を受けて陽性と判明し、自宅で療養していましたが、息苦しくなり、その日の夜に救急搬送され入院しました。その後、肺炎が確認され酸素投与を受けていましたが、今月3日に病状が悪化し、おととい6日に新型コロナウイルス感染症で亡くなりました。

また、90代の男性は、クラスターとなった湯浅保健所管内のサービス付き高齢者向け住宅に入居していて、先月29日に陽性が判明し、その後、熱が出て低酸素状態となり、救急搬送され入院しました。入院翌日から酸素投与の治療を受け、新型コロナウイルスの病状は改善していましたが、きょうになって、病状が急速に悪化し亡くなりました。死因は、複数の基礎疾患が悪化したことによるものですが、新型コロナウイルスの影響もあったとみられています。

感染状況を説明する野尻技監(2022年2月8日・県庁記者会見室で)

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「きょう亡くなった2人は、きわめて早く入院して治療を受けられているが、この2人に限らず、慢性の肺疾患や糖尿病、肥満といった基礎疾患のある人は、重症化しやすいという認識を持ってほしい」と述べ、「70代の男性は、オミクロン株に感染したとみられるので、オミクロンであっても急速に悪化することがあることを十分認識して早く医療機関を受診してほしい」と呼びかけました。

一方、きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの595人で、一日の感染者数としては過去3番目となり、保健所別の内訳は、和歌山市が303人、橋本が56人、岩出が48人、湯浅が38人、海南が35人、御坊と田辺と新宮が25人ずつ、県外が4人で、湯浅と新宮の保健所管内で過去最多となりました。

また、直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が386・6人で過去最多となったほか、保健所別では、橋本、湯浅、御坊、田辺、新宮の保健所管内で過去最多となっています。

きょう現在、入院しているのは414人で、県内にあるコロナ用病床の使用率はきのうよりやや下がって65・4%、入院患者のうち、重症者は人工呼吸器を装着している重篤な3人を含めて46人で、きのうより1人増えています。ホテルや自宅で療養している人はきのうより100人近く増えて3870人となっています。

また、きょう新たに小学校や高齢者施設など県内3つの施設でクラスターが認定されましたが、仁坂吉伸知事の意向で、きょうからクラスターの名前が公表されなくなりました。168例目は、海南保健所管内のサービス付き高齢者向け住宅で、これまでに感染確認されたのは、職員と入居者あわせて7人、169例目は、和歌山市の有料老人ホームで、これまでに職員と入所者あわせて9人、170例目は、和歌山市の高校で、これまでに生徒9人の感染が確認されています。また、すでにクラスターに認定されている15の施設でも感染者が増加しています。

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