県議会IR特別委・資金調達案示されるも委員不安視

2022年02月07日 19時51分

政治社会経済

和歌山マリーナシティに誘致が進められている、カジノを含む統合型リゾート・IRについて審議する和歌山県議会のIR対策特別委員会が、きょう(7日)開かれ、前回、去年(2021年)11月の委員会で内容が不十分とされた、整備計画原案の修正案が示され了承されました。

きょうの特別委員会のもよう(2月7日・和歌山県庁北別館)

きょうの委員会で、事業者のクレアベストニームベンチャーズ側から改めて示された修正案では、前回明示されなかった資金計画の概要が盛り込まれ、初期投資額4700億円のうち、出資が1450億円、借入が3250億円で、出資者は、クレアベストニームベンチャーズとクレアベストグループ、アメリカのカジノホテルチェーン・シーザーズエンターテインメント、その他少数株主などで構成されていることが明らかになりました。

修正案を説明するクレアベストニームベンチャーズの担当者

しかし、具体的な出資額や裏付けは十分に示されず、委員からは「大阪のIR原案では少数株主も含めた出資額や裏付けが示されているのに、なぜ和歌山は示されていないのか。こんな状態で国に申請すれば県民が恥をかく」といった厳しい指摘が相次ぎましたが、延期していたパブリックコメントや県民・市民への説明会を行わないと、ことし(2022年)4月下旬の国への申請に間に合わないとして、委員会では「資金計画を次回の委員会で明示するよう求める」とする委員長の意見をつけて、修正案を容認しました。

延期していたパブリックコメントは、今月(2月)9日から来月(3月)10日まで、公聴会は来月上旬から行われます。

IR誘致には、大阪府と大阪市や長崎県も名乗りを上げていて、ことし4月28日までに整備計画を国に提出する必要があります。

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