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【新型コロナ】県内で新たに1人死亡 400人感染

2022年02月07日 21時10分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/7)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新規感染者として400人を確認したと発表しました。これで県内の死者は71人、累計の感染者数は1万4554人となりました。

記者会見する野尻技監(2022年2月7日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、クラスターとなった和歌山市の高齢者施設に入所していた90代の男性1人で、先月(1月)30日に発熱して感染が確認され、施設で療養していましたが、31日に息苦しさが出て救急搬送され、病院で肺炎と診断されたため、別の医療機関に入院しました。しかし、さらに肺炎が悪化し、発症から8日目のきのう(2/7)午後、亡くなりました。死因は、基礎疾患が悪化したことによるものですが、新型コロナウイルスが死因に影響したとみられます。男性はワクチンを2回接種していました。

一方、きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの400人で、保健所別の内訳は、和歌山市が239人、田辺が33人、橋本が32人、岩出が29人、海南が19人、湯浅が18人、御坊が17人、新宮が13人となっています。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が378人ちょうどで、過去最多となったほか、保健所別では、湯浅の201・5人と、田辺の148・1人が、過去最多となっています。

きょう現在、入院している人は425人で、県内にあるコロナ用病床の使用率はやや上がって67・1%、入院患者のうち、重症者は人工呼吸器を装着している重篤な2人を含めて45人で、きのうより9人増えています。

一方、ホテルや自宅で療養している人はきのうより200人ほど減って3785人となっています。

また、きょう新たに小学校や高齢者施設など県内5つの施設でクラスターが認定されました。163例目は、新宮市の市立王子ヶ浜小学校で、これまでに児童8人の感染が確認されています。164例目と165例目は、いずれも和歌山市の特別養護老人ホームで、これまでに「竹の里園」で職員と入所者あわせて11人、「第二親和(しんわ)園」で22人の感染がそれぞれ確認されています。また166例目は、御坊市の市立御坊小学校で、これまでに確認された感染者は児童と教員あわせて6人、167例目は、新宮市の木の川認定こども園で、感染者数は園児6人となっています。小学校やこども園では、休校や休園の措置がとられています。

また、すでに認定されているクラスターの人数も、和歌山市の愛徳医療福祉センターで3人増えて32人となるなど、あわせて9つの施設で増加しています。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「一日の感染者数が、月曜日としては過去最多を更新していて、なかなか減る兆しが見えない。特に和歌山市を中心に感染者が多く、クラスターの発生も歯止めが効かない」と危機感を強め、「高齢者施設などの職員に対し、軽い症状でも検査を受け、勤務しないようにしてほしい」と呼びかけています。

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