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【新型コロナ】1人死亡 県内感染455人

2022年02月04日 19時17分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/4)、新型コロナウイルスに感染し、高齢者介護施設で療養していた男性1人が死亡し、県内の感染者として新たに455人を確認したと発表しました。県内での死亡確認は2日連続で、これで69人となりました。

記者会見で感染状況を説明する野尻技監(2022年2月4日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、和歌山市の90代の男性1人で、クラスターとなった和歌山市にあるサービス付高齢者住宅に入居していました。先月(1月)30日に発熱があり、PCR検査で陽性となったため、翌日から4日間、介護施設で抗ウイルス剤の治療を受け、症状が改善しましたが、きのうになって病状が急変し、救急搬送された病院で、新型コロナウイルス感染症のため、死亡しました。

これで、県内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、69人となり、累計の感染者数は1万3150人となりました。

介護施設の入居者がきのうに続いて死亡したことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「高齢者の感染が急激に増える中、介護が必要な高齢者も多く、病院の負担が大きいため、全員を入院させるのは難しい。そのため、医療につなげることを最優先として治療をお願いしている。介護施設内では、職員が感染して持ち込むケースが多いので、とにかく持ち込まないよう感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

一方、きょう感染が確認されたのは、乳児から90代までの455人で、保健所別の内訳は、和歌山市が222人、岩出が60人、橋本が55人、海南が37人、田辺が27人、湯浅が23人、御坊が17人、新宮が12人、県外が2人で、海南保健所管内で過去最多となりました。

また、直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が360人ちょうどで、過去最多となったきのうを下回りました。

保健所別では、和歌山市が536・8人できのうの数値を下回った一方、岩出保健所管内で386・6人となるなど、岩出、海南、湯浅、新宮の4つの保健所管内で過去最多を更新しました。

きょう現在、入院している人は394人で、このうち重症者は、人工呼吸器を装着した重篤な1人を含めて32人となり、きのうより3人減っています。

県内にあるコロナ用病床の使用率はやや下がって62・2%となっていますが、ホテルや自宅で療養している人は、3873人にのぼっています。

また、クラスターはきょう、高齢者施設や事業所など県内3つの施設で新たに認定されました。

155例目のクラスターは、和歌山市の「グループホーム紀伊」で、これまでに職員と利用者あわせて8人の感染が確認されています。

156例目は、海南市の水産加工業、「株式会社ダイニチ和歌山営業所」で、これまでに従業員8人の感染が確認されています。

157例目のクラスターは、橋本市の有料老人ホーム「joy楽園(ジョイ・ラクエン)」で、職員と入所者あわせて15人の感染が確認されています。

また、すでに認定されているクラスターの人数も、和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」で新たに2人増えて69人となり、過去最多の人数を更新するなどあわせて11の施設で増加しています。

野尻技監は、「和歌山市の感染者数がやや減少し、濃厚接触による感染者数が増えきたので、感染が収まることを期待しているが、まだ予断を許さない」と述べています。

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