【新型コロナ】県内感染597人 最多更新 「肺炎のサインに気を付けて」
2022年02月02日 19時36分
和歌山県はきょう(2/2)、県内で新型コロナウイルスの新規感染者として過去最多となる597人を確認したと発表しました。また、県内で感染確認された人は、死亡した67人を含めて1万2139人となりました。
きょう感染が確認されたのは、乳児から90代までの597人で、これまで最多だった先月(1月)28日の595人を上回り、過去最多となりました。
きょう感染確認された597人の保健所別の内訳は、和歌山市が413人、岩出が56人、橋本が40人、海南が31人、湯浅と御坊が17人、田辺が12人、新宮が11人となっています。
また、人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が368人ちょうどで、過去最多となったほか、保健所別では、和歌山市が586・8人となるなど、湯浅、御坊、田辺の3つの保健所管内をのぞいてすべて過去最多を更新しました。
きょう現在、入院している人は435人で、このうち重症者は、人工呼吸器による治療を受けている重篤な1人を含めて31人となっています。
県内にあるコロナ用病床の使用率は68・7%で、ホテルや自宅で療養している人は、3千人を超えて3227人にのぼっています。
一日の感染者数が過去最多を更新したことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染の連鎖が止まらない。何度も言っているように、医療機関や福祉施設での感染拡大がとまらないことを最も危惧している。基礎疾患のある高齢者は、重症化する傾向があるので、症状が出たら風邪と思わず、治療を受けてほしい」と呼びかけました。
また、クラスターはきょう、高校や保育施設など県内4つの施設で新たに認定されました。148例目のクラスターは、美浜町の「きんかわ接骨院」で、これまでに従業員と患者あわせて9人の感染が確認されています。149例目は、新宮市の「近畿大学付属新宮高校」で、これまでに生徒6人の感染が確認されていて、先月(1月)31日からあす3日まで学校閉鎖となっています。150例目のクラスターは、園児と職員あわせて6人が感染した和歌山市の認可外保育施設「キッズガーデン ムーミンママ」、151例目は、4つの小中学校から児童・生徒が通っている和歌山市の放課後デーサービス施設「モンキー‘S(ズ)スクール」で、児童・生徒と職員あわせて8人が感染しています。
また、すでに認定されているクラスターの人数も、橋本市の「紀和病院」で新たに9人増えて17人となるなどあわせて7つの施設で増加しています。
野尻技監は、高齢者だけでなく、若者も含めてすべての県民に対し、「37度台や38度台であっても、発熱が4日以上、続く場合は注意し、胸の痛みや息苦しさがある場合は、肺炎のサインと思ってほしい。また、いったん、熱が下がった後、1週間以内に再び発熱し、息苦しさなどが出てくる場合も要注意」と呼びかけました。