【新型コロナ】県内感染480人 過去3番目
2022年02月02日 09時57分
和歌山県はきょう(2/1)、県内で新型コロナウイルスの新規感染者として過去3番目に多い480人を確認したと発表しました。これで、県内で感染確認された人は、死亡した67人を含めて1万1542人となりました。
きょう感染が確認されたのは、乳児から90代までの480人で、1週間前の感染者数を177人上回り、火曜日としては、過去最多となりました。
保健所別の内訳は、和歌山市が245人、岩出が88人、橋本が37人、海南が36人、湯浅と御坊が22人、田辺が19人、新宮が9人、県外が2人で、岩出と海南の保健所管内で過去最多の人数となっています。
また、人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が340・9人で、過去最多となったほか、保健所別では、和歌山市が534・5人となるなど、湯浅と田辺の保健所管内をのぞいて過去最多を更新しました。
きょう現在、入院している人は432人で、このうち重症者は、人工呼吸器による治療を受けている重篤な1人を含めて31人となっています。
また、県内にあるコロナ用病床の使用率は68・2%で、ホテルや自宅で療養している人は、2885人にのぼっています。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「救急車で運ばれる新型コロナウイルスの感染者が増えている」と指摘した上で、「重症化リスクのある人に入院を呼びかけているが、なかには、拒否する人もいて、そういう人がのちに悪化して救急搬送される例もある。特に、基礎疾患のある高齢者は、介護の必要なケースが多く、症状が悪化すると、入院の受け入れが非常に難しくなるので、入院を勧められたら、指示に従ってほしい」と呼びかけました。
また、野尻技監は、第六波の傾向として、「若い世代に高熱を出す人が多い」と指摘し、「若い人は感染初期の症状として、高熱の人が多く、なかには、のどが痛くて食べられないという人もいて、そうした人たちを入院につなげている。幸い、子どもは発熱しても重症化しないので、なんとか県内の医療体制が成り立っている」と述べました。
またきょう新たに、県内で2つのクラスターが認定されました。146例目のクラスターは、新宮市熊野川町の特別養護老人ホーム「熊野川園」で、これまでに職員と入所者あわせて6人の感染が確認されています。また、147例目は、和歌山市のサービス付高齢者向け住宅「あい船所」で、これまでに職員と入所者あわせて9人の感染が確認されています。
また、すでに認定されているクラスターの人数も、和歌山市の県立和歌山北高校西校舎で、新たに6人増えて13人となるなどあわせて8つの施設で増加しています。