近大生物理工と那賀消防組合が地域防災で包括連携協定

2022年02月02日 09時57分

教育災害・防災

紀の川市の近畿大学生物理工学部と、岩出市と紀の川市を管轄する那賀(なが)消防組合は、大規模災害時に地域住民を守るため、大学施設の活動拠点化や、学生消防団の協力、大学の持つ分析機器の活用などで支援する包括連携協定を締結しました。地域の消防機関と大学が災害時の活動に関する包括的な協定を結ぶのは、全国的にも大変珍しいことです。

協定調印後の記念撮影(左・西岡消防長・右・梶山学部長・2月1日・岩出市中迫)

近畿大学生物理工学部は、3年前、地元の消防団の協力で学生による消防団を結成し、防災訓練や啓発に参加するなど、地域の防災活動に取組んでいます。

協定書への押印

このことがきっかけとなり、那賀消防組合と包括連携協定を結ぶことになったもので、きょう午後、岩出市中迫(なかぶさ)の那賀消防組合の庁舎で、近畿大学生物理工学部の梶山慎一郎(かじやま・しんいちろう)学部長と那賀消防組合の西岡孝芳(にしおか・たかよし)消防長が、包括連携協定書や覚書(おぼえがき)に捺印(なついん)しました。

梶山学部長は「学生消防団の活動を更に発展させることで様々な分析や助言が出来ると思う。大学の敷地は山の斜面から離れているので救助活動の宿営地や避難所などとして活用でき、連携して地域の安全確保に貢献できる」と話しています。

西岡消防長は「近大生物理工学部が持つ最新の知見や設備を地域防災に活用してもらえて大変心強い。全国でも珍しい学生消防団員に避難所等で活躍してもらえることも有難い」と話しています。


協定の締結を受け、両者は、今後、実践的な防災訓練などを行い、連携を強化する方針です。

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