雪残る中で托鉢寒行、高野山の僧侶ら
2022年01月30日 11時33分
高野山でこのほど(27日)、冬恒例の托鉢(たくはつ)が行われ、雪が残る中、僧侶らが地元の人たちから浄財を受け取りました。
これは、高野山を開いた弘法大師・空海が取り組んだ社会福祉の精神を受け継ぐ「報恩托鉢寒行」で、高野山真言宗総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)が主催して行われ、金剛峯寺の僧侶や高野山高校宗教科の生徒らが参加しました。
新型コロナウイルス対策として、今年も、家々を回るのを差し控え、およそ60人の僧侶らは、積雪が残る中、金剛峯寺前や壇上伽藍(だんじょうがらん)の中門(ちゅうもん)前、奥の院入口など13か所に分かれ、およそ1時間にわたって、錫杖(しゃくじょう)を振りながら、無病息災を祈って読経し、地元の人たちから浄財を受け取っていました。
寄せられた浄財は、およそ60万円で、高齢者介護など社会福祉活動に使われるということです。