【新型コロナ】あらたに448人確認・累計1万人超える

2022年01月29日 18時25分

福祉・医療

和歌山県内で、きょう(29日)あらたに448人が、新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。県内の感染者の累計は、1万273人となり、おととし(2020年)2月に県内で初めて感染者が見つかって以来、きょうで1万人を超えました。

きょうの感染状況を発表する野尻技監(1月29日・和歌山県庁)

県によりますと、あらたに感染が確認されたのは、乳児から90歳代までの男女あわせて448人で、1日の感染者数としては、過去最多となったきのう(28日)の595人、おととい(27日)の490人に次ぐ、3番目の多さとなっています。

また、きょうは3件のクラスター(集団感染)があらたに認定されました。137例目は紀の川市貴志川町(きしがわちょう)の貴志川リハビリテーション病院で職員と入院患者のあわせて7人、138例目は和歌山市の国土交通省・和歌山河川国道事務所で職員と委託業者の16人、139例目は和歌山市吹屋町(ふきやちょう)の「吹屋町デイサービス 園(えん)」で職員と利用者の6人の感染が確認されていて、県がそれぞれの濃厚接触者を検査しています。

また、すでに認定されているクラスターの人数も増えていて、和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」では、新たに1人増えて64人となり、4日連続で県内のクラスターの過去最大を更新するなど、あわせて8つの施設でクラスターの人数が増えました。

保健所別の内訳は、和歌山市が261人、岩出が62人で過去最多に、橋本が39人、田辺が33人、海南が16人、湯浅と御坊(ごぼう)がそれぞれ13人、新宮(しんぐう)が10人、県外が1人となりました。

また人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が297・5人、保健所別では和歌山市が488・2人となるなど、湯浅・御坊・新宮の保健所管内をのぞいて過去最多を更新しました。

きょう現在、入院している人は447人で、このうち重症者は、人工呼吸器をつけている重篤な1人を含めて16人となっています。

また、県内にあるコロナ用病床の使用率は入院基準を厳しくしたことで、きのうよりも下がって70・5%となっている一方、ホテルや自宅で療養している人は2705人にのぼっています。

県内の累計の感染者数が1万人を超えたことについて、県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「あっという間に累計1万人に達してしまった。まだ感染拡大が止まる傾向が無い状況で、感染拡大が著しい保健所管内では濃厚接触者の検査が追いついていないので、もし家族に感染者が出たら、7日間は自主的な自宅待機をお願いしたい」と述べました。その上で、野尻技監は「新規感染者のなかには、急激に悪化する人や、人工透析を受けている人もいるので、とくに家庭での感染の持ち込みをしないよう、重ねてお願いする」と呼びかけました。

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