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ENEOS製油所撤退・有田市民の声

2022年01月28日 13時09分

社会経済

有田市初島町(ありだし・はつしまちょう)にある旧・東燃(とうねん)ゼネラル石油、現在のENEOS・和歌山製油所が、来年(2023年)10月をメドに閉鎖されることについて、地元の有田市民からは驚きの声が相次いでいます。

ENEOS和歌山製油所の正門(1月28日・有田市初島町)

JR紀勢線の箕島(みのしま)駅前に常駐している地元のタクシー会社の運転手らは「東日本大震災の直後から撤退の噂が流れ始めたが、とうとう本当になったのかという気持ち。高度経済成長期など最盛期は有田市にも活気があったが、これから大変なことになるのでは」と話しています。

和歌山製油所前の食料品店の店主と客は「いきなりの発表で驚いた。東燃ゼネラルから名前が変わってからは印象も変わってしまったように感じる。昔は、社員が20人も30人も初島駅から製油所に向かって歩いていたものだ。有田に家を持った若い社員はとくに大変だろう。設備が古くなり、火災や爆発による避難騒ぎもあって、大変な事もあった」と話していました。

一方、製油所に隣接する初島漁港の漁師は「製油所に出入りする業者は大変だと思う。旧・東燃時代にあった地元採用枠も無くなり、東京の本体からの幹部が中心となって、縁が薄れてきた感はある」 と話していました。

ENEOSでは、和歌山製油所の従業員およそ450人を転勤などで雇用を継続する考えを示した一方、地元の協力会社のおよ900人については「今後、丁寧に説明する」と話し、来年10月の閉鎖後、およそ2年かけて行う無害化工事などの業務に携わってもらう考えを示しています。

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