【新型コロナ】県内感染490人 2日連続最多更新

2022年01月27日 20時25分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(1/27)、県内で新型コロナウイルスの新規感染者として過去最多となる490人を確認したと発表しました。過去最多を更新するのは2日連続で、これで、県内で感染確認された人は、死亡した64人を含めて9230人となりました。

過去最多の感染者を発表する野尻技監(2022年1月27日・記者会見室で)

きょう感染が確認されたのは、乳児から100歳代までの490人で、きのうの347人を上回り、2日連続で過去最多となりました。

保健所別の内訳は、和歌山市が285人、橋本が46人、田辺が43人、岩出が42人、海南が35人、御坊が17人、湯浅が12人、新宮が8人、県外が2人となっていて、和歌山市と橋本、田辺、岩出、海南で過去最多の人数を更新しています。

人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が249・3人で、過去最多となったほか、保健所別では、和歌山市が397・4人となるなど、湯浅と新宮の保健所管内をのぞいて過去最多を更新しました。

きょう現在、入院している人は526人で、このうち重症者は2人増えて11人となり、県内にあるコロナ用病床の使用率はやや下がって83%ちょうどとなっています。これは、重症化する恐れのある人が入院する基準のハードルを上げるなどしたためです。一方、ホテルや自宅で療養している人は、2327人にのぼっています。

一日の感染者数が過去最多の490人となったことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「想像もしない数字で、感染の連鎖が止まらない状況。高齢者や重篤な基礎疾患を持つ人、妊婦や医療従事者など、さまざま人に感染が広がっていて、重症者が増えてくるのではないかと危惧している」と危機感をあらわにした上で、「あす以降もかなり厳しくなるのではないか。クラスターの発生については、調査が追えていないものもあり、さらに広がる可能性がある」として、マスクの着用など基本的な感染対策の徹底をあらためて呼びかけました。

またきょう新たに、県内で3つのクラスターが認定されました。

131例目のクラスターは、日高川町の通所介護施設「博愛デイサービスセンター日高川」で、これまでに職員と利用者あわせて5人の感染が確認されています。また、132例目は、これまでに園児6人の感染が確認された那智勝浦町の「わかば保育園」、133例目は、和歌山市の「有功保育園」で、これまでに保育士と園児あわせて5人の感染が確認されています。

また、すでに認定されているクラスターの人数も増えていて、和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」では、新たに4人増えて53人となり、2日連続で県内のクラスターの過去最大を更新するなど、あわせて10の施設でクラスターの人数が増加しました。

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