【新型コロナ】オミクロン株疑いで 県内初の死亡
2022年01月23日 20時10分
和歌山県はきょう(1/23)、県内で新型コロナウイルスのオミクロン株疑いの感染者2人が死亡し、新規感染者として308人を確認したと発表しました。県内でオミクロン株疑いの感染者が死亡するのは初めてで、死亡の発表は去年10月9日以来です。また2日連続で一日の感染者数が300人を超えました。
死亡したのは、和歌山市の80代と30代の男性2人で、2人とも基礎疾患のためそれぞれ別の病院に入院していました。
このうち30代の男性は、基礎疾患で入院中、病院内で職員が陽性となり、その後、今月19日に新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。男性は、翌20日から発熱が続き、3日後のけさ、急性循環不全で亡くなりました。
80代の男性も、基礎疾患に誘発された別の疾患で亡くなっていますが、県は、2人の死因に、新型コロナへの感染が影響したとみています。
新型コロナウイルスのオミクロン株疑いの感染者が県内で死亡したのは初めてで、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人数は、県内で64人となりました。
またきょう新たに、県内で3つのクラスターが認定されました。
117例目は、和歌山市の社会福祉法人・やまのこどもが運営する障害者の自立を支援する事業所「マウンテンラブ」で、きょうまでに利用者と職員あわせて7人の感染が確認されています。また、118例目は、職員と入院患者あわせて5人の感染が確認された和歌山市の医療法人・藤民(ふじたみ)病院、119例目は、白浜町の社会福祉法人・南紀白浜福祉会が運営する「成華苑(せいかえん)デイケアセンター」で、これまでに判明した感染者数は職員と利用者あわせて7人となっています。
また、すでに認定されているクラスターの人数も増えていて、和歌山市の向井病院では、感染者が1人増えて25人、和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」では、1人増えて34人、和歌山市の「ニチイキッズ土佐町公園保育園」では、1人増えて9人、田辺保健所管内の少年野球チーム「和歌山田辺ボーイズ」関連では、1人増えて8人、さらに「田辺市立大塔中学校」では、1人増えて9人となりました、
一方、きょう感染が確認された308人の保健所別の内訳は、和歌山市が216人で過去最多となったほか、橋本が29人、田辺が15人、湯浅が14人、岩出が11人、御坊が10人、海南が8人、新宮が5人となっています。
人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が186・7人で、保健所別では、和歌山市が303・2人、湯浅が152・9人、橋本が150・2人と続いています。
県内の感染者の累計は、亡くなった64人を含め7833人となりました。
また、きょう現在、入院している人は507人で、このうち重症者は6人、県内に635床あるコロナ用病床の使用率は、79・8%となり、ホテルや自宅で療養している人は、1453人にのぼっています。
オミクロン株の流行後、県内で初めて死亡したのが若い30代だったことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「オミクロン株は、総じて軽症だが、侮ってはいけない。体力のない人への影響が大きいので、基礎疾患のある人や、その家族、そして基礎疾患のある人に対応する医療従事者の皆さんには、特に感染予防対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。