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日赤「がん相談支援センター」 国立がん研究所認定施設に

2022年01月20日 19時44分

社会福祉・医療

日赤和歌山医療センターに設置されている「がん相談支援センター」が、厳しい認定基準をクリアし、ことし(2022年)1月から国立がん研究センター認定の施設となっています。

認定証を手にする直川センター長と西山看護師長

日赤和歌山医療センターは、20年前の2002年に、厚生労働省から地域がん診療連携拠点病院に指定され、がんの相談窓口を設置していましたが、3年前に高度型の地域がん診療連携拠点病院にあらためて指定され、去年1月、日赤和歌山医療センターの2階フロアにがんセンターが開設される中で、すでに設置されている「がん相談支援センター」の充実をはかろうと、認定を取得したものです。

認定を受けるためには、国立がん研究センターの5段階に及ぶ研修をすべて受けた人が認定される「がん専門相談員」を2人以上配置する必要があるなど、数多くの認定要件を満たすことが求められます。

日赤和歌山医療センターでは、およそ2年間の準備期間を経て去年12月に認定を受け、今年1月から国立がん研究センター認定の「がん相談支援センター」として、業務を行っています。

日赤和歌山医療センターの内科統括部長などを務める「がん相談支援センター」の直川匡晴(のうがわ・まさはる)センター長は、「看護師とソーシャルワーカーの2人ががん専門相談員の認定を受け、準備を進めてくれたおかげで、高いハードルを越えることができました」とした上で、「認定を受けたことで、国立がん研究センターと同じレベルの相談ができていると思っています。がんへの不安は、治療の妨げになるので、我々としては、その不安を1つでも外すことで、患者さんに、治療に専念してもらう手助けができれば」と抱負を語りました。

相談室で

「がん専門相談員」の認定を受けた日赤和歌山医療センター看護部の西山恵理(にしやま・えり)看護師長は、「寄せられる相談に対しては、正しい情報を提供するとともに、相談する方の思いを聞いて、相談内容の裏に隠れている心配事や悩みを把握した上で、その人に必要な情報を提供し、自分たちで解決できるような手助けをしたい。認定を受けたことで、毎年、多くの研修を受けることになるので、勉強もしながら、がん専門相談員を目指す人たちの手本になれるよう努めたい」と語りました。

相談者は番号券をとって待機

また、認定をきっかけに、相談支援センターの入り口には、ウィッグや、乳がん患者が使いやすい下着など、がんの手術に伴い変化する、外見に配慮したグッズが展示されています。

このがん相談は無料で、日赤和歌山医療センター以外の医療機関で治療を受けている人も相談可能、また匿名でも相談できます。

入り口にはほかにもグッズが

相談は、対面と電話で行われていて、受付電話番号は、073・423・6207(繰り返し)です。

対面の場合は、がん相談支援センターは、日赤和歌山医療センターの本館3階にあります。

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