【新型コロナ】仁坂知事・自宅療養開始を表明「感染が多すぎて全員入院は無理」

2022年01月18日 11時35分

政治福祉・医療

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、県内で新型コロナウイルスの感染第6波が急速に広がり、全国の都道府県で唯一続けてきた感染者の全員入院や、ホテル療養の維持が困難な状況になっているとして、きょう(18日)から、県・医師会の協力で、軽症や無症状の患者を中心に自宅療養を開始することを表明しました。

自宅療養開始を表明する仁坂知事(1月18日・和歌山県庁)

県・健康推進課によりますと、きのう(17日)現在で、県内の感染者の累計が6230人に、県内療養者が825人のぼっています。

新規感染者は、今月(1月)15日と16日に、いずれも1日として過去最多となる157人に達したほか、今月12日から16日までのわずか5日間で500人も増えるなど、第5波のスピードを上回る状況で、コロナ用病床の確保が出来なくなっています。

県は、きのう(17日)県・医師会と協定を結び、県内で無症状または軽症で自宅療養が必要な人に、健康状況の把握や、症状が悪化した際に速やかに入院調整を行う体制を整えました。

仁坂知事はけさの定例記者会見で、これまで全国の都道府県で唯一続けてきた、新型コロナ感染者の全員入院の原則が無理になっている状況を説明し、きょうから自宅療養開始を表明しました。

自宅療養者に配布される手引き

仁坂知事は「出来るならば入院してもらいたいが、これだけ感染者が増えたら無理だ。しかし、自宅療養者を放置するのではなく、県・医師会の協力でウォッチとケアをする体制を整えた。ただし、感染者が減少して病床が空いてきたら、自宅療養を機械的に続ける訳ではない」と述べ、県民に理解を求めました。

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