【新型コロナ】県内117人感染 初の三桁超え

2022年01月13日 19時30分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(1/13)、新型コロナウイルスの新規感染者として117人を確認したと発表しました。県内で一日の感染者数が100人を超えたのは初めてで、県は、「想定以上に感染者が増加している」としてあらためて感染予防対策の徹底を呼びかけています。

記者会見にのぞむ野尻技監(2022年1月13日・県庁記者会見室で)

きょう感染が確認された117人の保健所別の内訳は、和歌山市が49人、橋本が16人、岩出が15人、田辺が12人、湯浅が9人、海南が8人、御坊が4人、新宮が3人、県外が1人となっています。

人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が34・9人で、保健所別では、岩出が46・1人、和歌山市が43人ちょうど、田辺が35・4人と続いています。

県内感染者の累計は、亡くなった62人を含め5645人となりました。

また、きょう現在、入院している人は347人で、県内に591床あるコロナ用病床の使用率は、58・7%となり、去年9月9日以来、126日ぶりに病床の使用率が50%を超えました。入院患者のうち、酸素投与が必要な重症者の数は1人のままですが、状態は悪化しているということです。

また、オミクロン株による感染が疑われる人は新たに27人増えて116人となり、ゲノム解析でオミクロン株の感染が確定した3人を含め、スクリーニング検査を始めた去年12月30日以降、検査した131人の9割以上がオミクロン株の疑いとなっています。

また、きょう新たに、県内97例目と98例目となる2つのクラスターが確認されました。

97例目は、今月(1月)7日に和歌山市内の飲食店で開かれたおよそ50人参加の友人同士の誕生日会で、これまでに15人の感染が確認されています。

また、98例目は、今月8日に湯浅保健所管内で開かれた相撲の合同練習で発生し、小学生から社会人まであわせて5人の感染が確認されています。相撲の合同練習には、およそ60人が参加していて、PCR検査が進められています。

また、これまでに確認されたクラスターの人数も増えていて、紀伊田辺ライオンズクラブの新年の例会関連では、感染者が1人増えて15人、岩出保健所管内の成人式のあとに開かれた同窓会の関連では、新たに11人の感染が確認されて21人となり、県立和歌山北高校の女子バレーボール部の関連でも感染者が1人増えて7人となりました。

県内の一日の新規感染者数が100人を超えたことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「県では、新たな変異株の出現に備え第六波では、一日当たりの最大の新規感染者数を107人と想定していましたが、それ以上の感染状況となっています。感染拡大の要因は、年末年始や三連休に行われた飲食やカラオケ、それに県外遠征を伴うスポーツのクラブ活動。とにかくこれ以上の感染が広がらないよう感染予防対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

また、県としての今後のコロナ対策について、野尻技監は、「これまでの方針を変更する予定はない」とした上で、病院と交渉して病床数を620床まで増やすとともに、濃厚接触者の待機に使っていたホテルを、今後、早めの退院が可能な人の療養先として活用する考えを示しました。

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