串本古座高校に宇宙専門コース新設へ

2022年01月12日 15時51分

政治教育

和歌山県は、串本町(くしもとちょう)にある県立串本古座(くしもとこざ)高校に、宇宙専門コースを新設することを、きょう(12日)明らかにしました。

県と県教育委員会では、串本町に民間の小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の建設が進められ、ことし(2022年)12月に初めての打ち上げが行われ、これを機に、ロケット関連産業の集積拠点となることが見込まれるとして、宇宙に関心を持つ生徒を県内や全国から呼び込み、地域の活性化や先端技術関連の人材育成につなげようと、串本古座高校の普通科の中に、2024年度から「宇宙探求コース」を新設することになったものです。

串本古座高校では、2017年度から、地元のほかに全国からも入学志願者を募集していて、普通科の3つのコースのひとつで、地域資源を活かして、将来的に地域貢献のできる人材を育てる「グローカルコース」を開設しています。

2024年度からは「宇宙探求コース」が新たに加わり、スペースポート紀伊を運営する東京の宇宙事業会社・スペースワンなどの協力で、宇宙教育や最先端技術の専門知識を持つ講師や教諭を配置する方針です。

県によりますと、公立高校で宇宙専門コースを設けるのは、全国で初めてということです。

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「時代の最先端を体験したい若者に是非とも来て欲しい。第一線の技術者から、子どもの頃からの経験や人類発展のための考えを教えてもらいたい」と話しています。

串本古座高校では、2024年度の開設までに、段階的に宇宙関連の時間を増やす予定で、ことし4月からの新年度(2022年度)は、1年から3年までの「総合的な探求の時間」の中で宇宙関連学習を行い、翌・2023年度には、グローカルコースの選択科目に「宇宙」を新設することになっています。

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