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2021年12月の企業倒産状況

2022年01月11日 11時30分

社会経済

民間の信用調査機関・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、先月(2021年12月)和歌山県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は5件、負債総額は7億7500万円となりました。このうち1件は新型コロナウイルスの関連倒産です。

件数・負債総額ともに、過去10年間で4番目に多くなりました。地域別では、和歌山市が3件、田辺市と海南市でそれぞれ1件でした。

このうち、海南市の漆器・プラスチック製造業者は新型コロナの影響で販売不振に陥り、およそ5千万円の負債を抱えて倒産しました。きょう現在、県内で発生した新型コロナウイルス関連の倒産は、これで11件目となりました。

その他4件は建設業、卸売業、サービス業で、いずれも販売不振が原因でした。

東京商工リサーチ和歌山支店は今後の見通しについて「新型コロナの新たな変異株の発生と拡大に伴い、人流抑制再開などに注視する必要が出てきた。また石油製品の高騰など、各商品の値上げも景気回復を遅らせる可能性も高まっていて、コロナ前の経済水準に戻るのは時間を要する状況だ。資金供給から1年以上が経過し、業績回復の遅れた企業は債務超過が重しとなり、中小零細企業では息切れ倒産や高齢化による諦め倒産などで、倒産が増勢に転じる可能性は否定できない」と分析しています。

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