熊野那智大社で魔よけ神事 滝前で柳の枝、打ち鳴らす

2022年01月08日 18時42分

歴史・文化

那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社できょう(8日)、魔よけのお札(ふだ)「牛王神符(ごおうしんぷ)」の霊験を高める神事「牛王神璽(ごおうしんじ)祭」が営まれました。

神符は、熊野三山の神々の使いとされる八咫烏(やたがらす)の絵文字が書かれ、災難よけなどのお守りとされてきたもので、元日に滝からくみ上げた水ですった墨を使って2日に「初刷り」した神符およそ100枚を、大社の神前に供えて祈願を続け、この日の神事で満願を迎えました。

神事では、那智の滝の前の祭壇に供えられた神符に向け、神職らが魔を払うと伝わる柳の小枝で板を激しく打ち鳴らして霊験を高めました。

熊野那智大社の男成洋三(おとこなり・ようぞう)宮司は新型コロナウイルスの変異株が広がっているとして「病気平癒にも霊力があると伝わる牛王神符の神事で収束を祈った。今年こそ明るい年であるようにと願っている」と話しました。

「牛王神符(ごおうしんぷ)」は1枚800円で参拝者に授与されます。

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