紀三井寺でケーブルカー新設工事
2022年01月02日 16時36分
初詣客でにぎわう和歌山市の紀三井寺で、ケーブルカー路線の新設工事が注目を集めています。
これは、紀三井寺開創(かいそう)1250年記念したバリアフリー化の中心事業で、足の不自由な方にも気軽に参詣してもらおうと行われているもので、今年(2022年)3月末の完成を目指しています。
ケーブルカー路線は、楼門(ろうもん)の下から、仏殿(ぶつでん)の下まで敷設(ふせつ)され、参詣者は、山上の停留所から、遊歩道を少し歩くと、エレベーターを利用でき、参道の石段や坂を登ることなく、境内に行くことができ、本堂などに参詣できます。
紀三井寺では、去年(2021年)9月に関係者だけで地鎮祭を行い、工事に本格着工したということで、完成すれば、参詣のほか、津波避難場所としての活用も容易になると期待されています。
ケーブルカー路線は、開創1250年記念事業への寄進や、観光庁の補助金も得て、工事を進めているということですが、ケーブルカーの運用や維持にも相当の負担が必要なことから、乗車は有料になる見込みということです。
紀三井寺では、楼門下の南側にケーブルカー完成図を掲示し、その背後で工事が行われていることから、初詣客らが、その存在を知る場面が多く、注目を集めています。