【新型コロナ】県内で29日ぶり感染確認(デルタ株)・空港検疫の感染者はオミクロン株と判明

2021年12月30日 20時23分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(30日)今月(12月)21日にイギリスから関西国際空港に帰国し、空港検疫所で新型コロナウイルス感染がわかった県内在住の30代の女性1人が、その後の検査でオミクロン株に感染していたと発表しました。

記者発表を行う野尻技監(12月30日・和歌山県庁)

また、あらたに新宮(しんぐう)保健所管内出身で神奈川県在住の30代の女性が、あらたにデルタ株に感染していたこともわかりました。和歌山県内で新型コロナウイルスの新規感染者が確認されたのは、今月1日以来、29日ぶりです。

県・健康推進課によりますと、オミクロン株への感染がわかった女性は、今月21日にイギリスから関空へ帰国しましたが、同じ飛行機の乗客から新型コロナの陽性者が確認されたため、濃厚接触者として空港近くの検疫施設に指定された宿泊施設に入所して検査を受けました。その結果、新型コロナの陽性反応が出たため、27日に県内の医療機関に入院しました。国と県でゲノム解析を行った結果、きのう(29日)オミクロン株への感染が確認されました。

女性は感染当初はせきやノドの痛みがありましたが、現在はほぼ症状は無くなっているということです。 なお女性は空港検疫所での感染が確認されたため、和歌山県の感染者としてはカウントされません。

一方、あらたにデルタ株への感染がわかった女性は、今月18日と19日に東京都内で行われたイベントに参加したあと、26日からきのうまで帰省した際、このイベントの参加者16人のクラスター感染がわかったため、神奈川県からの要請でPCR検査を受けた結果、デルタ株への感染が確認されました。症状はありませんが、神奈川県内で療養しています。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「まだ、県内でオミクロン株の市中感染が起きたとはいえないが、いつ起きてもおかしくない。引き続きマスク着用、手洗い、三密回避などの感染予防対策を徹底し、症状があればただちに医療機関を受診すること、周囲に感染者がいた場合は帰省や旅行を控えて欲しい」と呼びかけています。

和歌山県内の累計の感染者数は、死亡した62人を含め5304人となりました。入院している人はいません。

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