和歌山県の盛り土調査・4か所が「早急な対策必要」

2021年12月24日 18時44分

政治災害・防災

ことし(2021年)7月に静岡県熱海市(あたみし)で発生した大規模な土石流災害を受けて和歌山県が行っていた、県内全域の盛り土の危険か所の総点検がこのほど終了し、このうち4か所で「早急な対策が必要」と判定されました。

4か所は、湯浅町山田(やまだ)地区と日高川町寒川(そうがわ)地区、海南市海老谷(えびたに)地区、それに田辺市長野(ながの)地区の盛り土です。

県では、ことし8月から行った総点検で、航空写真などで抽出した県内の盛り土5838か所のうち、これらの4か所について「早急な対策が必要」と判定しました。

湯浅町山田地区と日高川町寒川地区の2か所は、すでに土砂を撤去する対策が行われているほか、残る海南市海老谷地区と田辺市長野地区も、現地の詳細な調査と土砂の撤去作業などを早急に行うとしています。

県では、今回抽出されなかった地点についても「現時点で安全であっても、気象状況や経年変化などで盛り土の状況が変わることも考えられる」として、今後も、更に対策が必要なか所を特定した場合は、改めて土地の所有者に指導や監督を行う方針を示しました。

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