紀州のドンファン・資産5千万円流出か
2021年12月23日 19時27分
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家で、2018年に自宅で死亡した野崎幸助(のざき・こうすけ)さん当時77歳が創業した2つの法人の破産手続きに関連した債権者集会が、きょう(23日)和歌山地方裁判所で開かれました。
債権者集会に参加した遺族の代理人は、野崎さんを殺害した疑いで逮捕・起訴された元妻の須藤早貴(すどう・さき)被告25歳を通じて、法人の資産1億1900万円のうち5千万円が外部に流出した可能性があるとして、管財人と連携して回収を進める考えを示しました。
2社は、野崎さんが創業した酒類販売会社「アプリコ」と、関係会社「アンカー」で、野崎さんが残したとされる「全財産を田辺市にキフする」と書かれた遺言書が見つかった経緯などから、田辺市が破産手続きを申し立て、和歌山地方裁判所が、ことし(2021年)9月21日付けで手続き開始を決定し、遺族側も債権者として集会に参加しました。
遺言書をめぐっては、遺族側が無効の確認を求めて和歌山地方裁判所で係争中です。