和歌山県職員の懲戒処分相次ぎ下副知事が陳謝 「大変深刻な事態」

2021年12月20日 20時10分

事件・事故政治

ことし(2021年)10月から今月(12月)にかけて、酒気帯び運転やパワハラ、わいせつ行為など、和歌山県の職員による不祥事7件・10人に対する懲戒処分が相次ぎ、きょう(20日)下宏(しも・ひろし)副知事が陳謝しました。

相次ぐ職員の不祥事を陳謝する下副知事(12月20日・和歌山県庁)

県では、きょう(20日)あらたに、4件の不祥事であわせて7人を免職や停職、減給などの懲戒処分にしました。

7人のうち、県・児童相談所に入所している10代の女性にわいせつな行為を行い逮捕された29歳の福祉主事の男性と、先月(11月)田辺市内の飲食店で酒を飲んで自家用車を酒気帯び運転して警察に検挙された紀南家畜保健衛生所の32歳の副主査の男性は、懲戒免職処分となりました。

また、港湾空港振興課に勤務していた45歳の男性職員が、ことし4月から10月にかけて、部下の男性職員に、たびたび、1時間にわたって執拗に説教したり、「バカ」「奥さんに仕事が出来ない職員だと言ってやろうか」といった暴言を吐くなどして、精神疾患にかかるまで追い込んだパワハラ行為を行ったとして「減給10分の1」1か月の処分を受けました。

一方、海草振興局建設部の29歳の男性主事は、自分が担当していた河川や道路の占用許可に関する事務手続き、あわせておよそ700件の処理を放置し、 およそ700万円の占用料が徴収出来なかったほか、申請に関するおよそ500件の書類を紛失し、停職3か月の処分を受けました。

あわせて、問題を起こした職員の当時の所属長ら3人に、管理監督責任を問う戒告処分が言い渡されました。

県では、きょうの処分に先立ち、10月から11月にかけて、酒気帯び運転や傷害で20代と30代、50代のいずれも男性職員3人が、すでに免職や減給となり、わずか3か月であわせて7件・10人が懲戒処分を受ける異例の事態となりました。

下副知事は「懲戒処分は年間を通じて多いときでも4人程度で、今回は大変多く、深刻に受け止めている」と述べ、改めて、職員倫理を守るよう研修を徹底するなど、信頼回復に全職員が一丸となって取組むことを誓いました。

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