和歌山市文化賞に経済学者の宮本勝浩氏
2021年12月15日 11時57分
今年度(2021年度)の和歌山市文化表彰の受賞者が、きょう(15日)発表され、文化の向上発展に特に顕著な業績を残した人に贈られる「文化賞」に「阪神タイガース優勝がもたらす経済効果」などの研究で有名な、経済学者の宮本勝浩(みやもと・かつひろ)さん76歳が選ばれました。
宮本さんは、和歌山市出身で、県立桐蔭(とういん)高校や大阪府立大学を卒業後、大阪大学大学院経済学研究科の修士課程を修了しました。その後、大阪府立大学の経済学部長や副学長を歴任したほか、神戸大学から経済学博士号を授与されました。
経済学者として、移行経済における数理分析で世界的に非常に高い評価を受けたほか「阪神タイガース優勝がもたらす経済効果」や「東京オリンピック・パラリンピックの経済効果と赤字額」といった、国民の関心が高い様々な事象にまつわる経済効果の発表を続けていて、経済学の入口を国民に示したことが高く評価されました。
このほか、文化功労賞には、地域文化活動家の森本光子(もりもと・みつこ)さん80歳と、化学者で工学博士の金子達雄(かねこ・たつお)さん50歳、文化奨励賞には、ピアニストの宮井愛子(みやい・あいこ)さん39歳と、シニア世代の親睦団体「いきいきシニアわかやま」が、それぞれ選ばれました。
和歌山市文化表彰の表彰式は、今月(12月)21日の午後1時から、和歌山城ホールで開かれます。