特別甘いミカン「木熟201」出荷最盛期、田辺市

2021年12月12日 13時17分

社会経済

田辺市で「木熟(きじゅく)201」と呼ばれる特別に甘いミカンの出荷が最盛期を迎えています。

これは、早生(わせ)品種のミカンを開花から201日以上、樹上で熟させる栽培方法で、出荷基準は、糖度14%以上となっています。そして、今年(2021年)の出荷量は15トンから20トンを見込んでいて、市場では、通常のミカンよりも高値で取引されることが多いということです。

田辺市では、1980年代に樹上で熟させる「完熟201」という高品質ミカンが栽培されていましたが、ミカンより栽培が易しく、単価の良いことを理由に梅づくりへの転換が進むなどして下火になっていました。

小谷真一(こたに・しんいち)さん52歳ら、およそ20人の農家が「ブランドのミカンをもう一度」と9年前にグループを結成し、栽培に挑んできました。

収穫は、今月(12月)20日頃まで続き、地元のJA紀南を通じて、主に首都圏の市場に送られます。小谷さんは、「安定した量を市場に送るため、もっと栽培者を増やしたい」と話しています。

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