南海本線・紀ノ川橋梁の検査・調査も

2021年12月10日 19時01分

交通政治

南海電鉄は、南海本線・和歌山市駅と紀ノ川駅の間の紀ノ川橋梁について、ことし(2021年)10月の六十谷水管橋(むそたすいかんきょう)の落下事故以降、ドローンを使った点検などを行っていることを和歌山県当局に説明しました。

これは、きょう(10日)開かれた12月定例県議会で、改新クラブの長坂隆司(ながさか・たかし)議員の一般質問に対し、横山達伸(よこやま・たつのぶ)企画部長が答弁して明らかにしたものです。

それによりますと、南海電鉄では紀ノ川橋梁について、紀の川にかかる通常の検査に加えて、高感度カメラを使った遠隔での監視を行っているほか、試験的にドローンを使った空撮での点検も行っていて、今後、通常の点検にも組み入れる方針です。さらに、来年(2022年)3月には、風水害などで橋が傾くなどの異常を検知する新しいシステムも設置する予定で、県当局に説明したということです。

横山部長は「今後も南海電鉄と積極的に情報交換し、安全性確保を働きかけたい」と述べました。

紀ノ川橋梁は、上り線が1903年・明治36年、下り線が1922年・大正11年にそれぞれ竣工し、上り線の橋はすでに100年以上、下り線も来年(2022年)で100年が経過するなど、安全性確保の必要性が指摘されています。

このほか、きょうの一般質問では、自民党県議団の北山慎一(きたやま・しんいち)議員がコロナ禍での潜在看護師の活動状況などについて、自民党県議団の山家敏宏(やまが・としひろ)議員が水道施設の点検に対する県の役割と取組みなどについて、無所属の会の中西徹(なかにし・とおる)議員が新型コロナワクチンの交互接種などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送ラジオでは、きょうの県議会・一般質問3日目のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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