県・畜産試験場の敷地にクレゾール捲く不適正処理

2021年12月09日 11時32分

事件・事故社会

すさみ町にある和歌山県畜産試験場で、職員が、農機具舎に長い間放置されていたクレゾール石けん液を処分する際に、産廃業者に委託せず、液を試験場の敷地にまいて捨てていたことがわかり、県は、きょう(9日)廃棄物処理などに関する法律に違反したとして、陳謝しました。

不法に廃棄処理されたのは、県・畜産試験場の農機具舎に保管されていたクレゾール石けん液の、500ミリリットル入りのびん・119本分、およそ59・5リットルです。

県・畜産課によりますと、あす(10日)から農機具舎の改修工事が始まるのを前に、先月(11月)30日から物品を移動する作業が始まり、今月(12月)2日の午後、男性職員3人が、クレゾール石けん液の入ったびんを農機具舎からおよそ50メートル離れた空き地へ移動させ、土壌にまいて廃棄しました。今月6日に別の職員が空の瓶を見つけ、畜産課長を通じて通報し、発覚しました。

これを受け、県では、廃棄物処理業者に委託して汚染された土を袋に詰めて回収しました。クレゾールは、かつて畜舎の消毒のために使用されてきましたが、現在は使われておらず、少なくとも30年ほど前に購入されたものとみられます。

県・畜産試験場では「本来は処理業者に委託して処理するべきところ。職員の医薬品への認識が甘かった」と陳謝しています。

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