「高次脳機能障害への理解を」 和市で街頭啓発

2021年12月08日 17時20分

社会福祉・医療

病気や事故などで脳に損傷を受け、記憶障害などの後遺症で社会生活に支障を来す「高次脳機能障害」への理解を呼びかける街頭啓発活動が、障害者週間期間中のきのう(12/7)、和歌山市の大型スーパー前で行われました。

スーパー前で行われた街頭啓発(2021年12月7日・スーパーセントラルシティ和歌山店)

高次脳機能障害は、事故や病気などで脳に損傷を受けることで、昔のことはよく覚えているのに新しいことを覚えられないといった記憶障害や、すぐ飽きる、集中力が続かないといった注意障害、それに、ちょっとしたことで腹を立てるなど、感情や行動のコントロールができなくなり、日常生活や社会生活が難しくなる障害で、外見からは、わかりにくいため見えない障害とも言われています。

こうした中、障害者週間期間中のきのう、和歌山市小雑賀のスーパーセンターオークワ セントラルシティ和歌山店で街頭啓発が行われ、県子ども・女性・障害者相談センターと高次脳機能障害家族会「和(やわ)らぎ」のメンバーあわせておよそ10人が、店の入り口で買い物客に相談窓口の電話番号が書かれたポケットティッシュやリーフレットを配って、高次脳機能障害への理解を呼びかけました。

「和らぎ」の会長を務める内藤友香子(ないとう・ゆかこ)さんは「この障害は、誰でもなり得るものですが、一般にあまり知られていません。私の夫は、脳の病気が原因で、この障害を負い、手術のあと、医師から障害のことについて聞かされていましたが、なかには、啓発のチラシを見て、本人の家族が障害に気づいたケースもあるので、是非、この機会に理解を深めてほしい」と話しました。

また、県子ども・女性・障害者相談センターの広中収(ひろなか・おさむ)さんは、「高次脳機能障害は、あまり知られていない障害ですが、こうして街頭啓発することで、少しでも皆さんに知ってもらえたら」と話し、困り事があれば、センター内にある高次脳機能障害相談窓口に連絡するよう呼びかけています。

相談窓口の電話番号は073(441)7070番です。

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