11月の企業倒産状況
2021年12月06日 19時52分
民間の信用調査機関・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、先月(11月)和歌山県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は6件、負債総額は2億円となりました。このうち1件は新型コロナウイルスの関連倒産です。負債総額は過去10年間で2番目に少なくなりました。
地域別では、和歌山市・岩出市・紀の川市・橋本市・有田郡(ありだぐん)・西牟婁郡(にしむろぐん)でそれぞれ1件で、このうち、和歌山市内の居酒屋は新型コロナで客足が遠のいたことが影響し、およそ1千万円の負債を抱えて倒産しました。
今月(12月)1日現在、ことし(2021年)県内で発生した新型コロナウイルス関連の倒産はこれで10件目となっています。その他5件はサービス業や校入り業、製造業などで、いずれも販売不振や偶発的原因の倒産でした。
東京商工リサーチ和歌山支店は今後の見通しについて「持続化給付金や雇用調整助成金などの資金支援策が功を奏し、緊急事態宣言も解除され経済活動が徐々に再開しているものの、新たな変異株の発生や石油製品の高騰などが景気回復を遅らせる可能性があり、業績回復の遅れた企業は債務超過が重しとなり、倒産が増勢に転じる可能性は否定できない」と分析しています。