きょう（３日）午前９時２８分ごろ発生した紀伊水道を震源とする地震で、震度５弱を観測した御坊市(ごぼうし)では、市役所庁舎や日高振興局のガラスが割れる被害が確認されたほか、中学校の天井の一部が落下したり、スーパーマーケットの商品が棚から落ちたりしました。

このほか、田辺市や上富田町(かみとんだちょう)、日高川町などでも役所や公共施設などの窓ガラスが割れたり、外壁がはがれたりする被害が確認されました。

御坊市役所では、地震の直後、職員や来庁者が一時建物の外へ避難しました。ケガ人はいませんでしたが、市役所庁舎内の３０か所あまりでガラスが割れる被害がありました。御坊市の職員は「かなり強い横揺れを３０秒ほど感じた。庁舎内でケガ人は確認されていないが、ガラスが何枚か割れたという報告があった」と話していました。

御坊市中心部の薗(その)地区に住む８０代の女性は「バリバリと音を立てて何秒かわからないぐらい長く揺れて怖かった。家の手すりをつかんで耐えていましたが、ものが落ちたりすることはなかった。いまのところ水道やガスは動いている」と話していました。

また、御坊市役所近くにある市立御坊中学校では、３階の更衣室の天井の一部が落下しましたが、授業は通常通り行われました。

同じく市役所近くのスーパー「松源(まつげん)御坊店」では陳列された缶ビールなどが棚から落ちたほか、御坊市湯川町財部(ゆかわちょう・たから)の大型スーパー「オークワ・ロマンシティ御坊店」では、空き店舗の貯水槽の配管が壊れ、一時、店舗の営業が中断しました。

このほか、震度４を観測した田辺市中心部の田辺市役所庁舎や、上富田町(かみとんだちょう)のコミュニティ施設「大谷(おおたに)総合センター」でも窓ガラスが割れる被害が確認されたほか、日高町や日高川町でも小学校や公園の施設の一部が壊れました。