力強くしなやかなプロ集団を 遠藤本部長着任会見

2021年12月01日 22時22分

社会

先月(11月)26日付で和歌山県警察本部の新しい本部長に就任した遠藤剛(えんどう・つよし)氏51歳がきょう(12/1)、着任会見を開き、「力強くしなやかなプロ集団として風通しの良い組織で意見を出し合い、総合力を高めていきたい」と抱負を語りました。

就任の記者会見にのぞむ遠藤本部長(2021年12月1日)

遠藤本部長は、福島県出身の51歳で、東京大学法学部を卒業後、1995年に警察庁に採用され、奈良県警察本部の捜査二課長や内閣総理大臣秘書官などを歴任し、先月26日付で和歌山県警の本部長に就任しました。

きょう午前、県警本部で開かれた記者会見で、遠藤本部長は、「着任に際して、警察職員に対し、力強くしなやかなプロ集団でありたいと呼びかけたが、県民の安心・安全を守るため、力強く頼りがいのある存在であると同時に、犯罪被害者らを包み込むような優しさも必要だし、さらに、世の中の変化にも、柔軟にしなやかに対応していく必要がある。そのためには、個々の職員が、プロとして、より一層、実力に磨きをかけるとともに、組織全体として、風通しよく、腹蔵なく意見を出し合える場を作り、総合力を発揮できるよう、私も全力を尽くしたい」と抱負を語りました。

また、遠藤本部長は、「これまで刑事部門の知能犯を担当する機会が多く、贈収賄や詐欺、横領などの事件の捜査を手掛け、特に、警視庁の捜査二課長時代には、特殊詐欺の摘発に取り組み、掛け子の拠点だけでなく、拠点となる不動産を提供している業者やレンタル携帯電話の業者など、犯行に使う道具を提供している悪質業者の摘発にも取り組んできた」と述べ、和歌山県内での特殊詐欺対策にも力を入れる考えを示しました。

また、これまで奈良県での勤務があったものの、和歌山県を訪れるのは、仕事でもプライベートでも初めてということで、初めて和歌山県を訪れた印象として、遠藤本部長は、「まちの雰囲気がふるさとの福島県と似ていて、少しほっとしたのが第一印象。学生時代は山登りをしていたこともあり、県内のいろいろなところへ行ってみたいが、前任の本部長から強く薦められたので、まずは和歌山城にのぼってみたい」と話していました。

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