和歌山市立砂山小学校で100周年記念式典開く

2021年11月30日 19時17分

スポーツ教育社会経済

和歌山市の市立砂山小学校で創立100周年を祝う式典が、きょう(11/30)開かれました。砂山小学校は、大正10年に創立され、ピークの昭和33年には児童数2007人、学級数41のマンモス学校になったこともあります。

式典では、小杉栄樹(こすぎしげき)校長らが100周年を祝う挨拶をしたほか 昭和23年度の卒業生で、島精機製作所会長の島正博さんが来賓として祝辞を述べしました。

島会長は、「戦時中から戦後にかけて小学校に通っていたので、授業をまともに受けることができなかった時期がありました。その時に、ボイラー付きの船を作って防火用水に浮かべたり、着るものを作るために、編み物をしてセータを作ったりしました。この経験が、今の会社の原点となっています。」と話しました。

卒業生として児童に話す紫関会長の島正博さん(砂山小学校で)

そして、島さんは「人間、何をするにも創造力とやる気を出すことが必要です。皆さんもこれからの世界を支えてほしい。」とエールを送りました。

このあと昭和58年度の卒業生で、プロ野球福岡ソフトバンクホークス2軍監督の小久保裕紀さんが記念講演を行いました。

講演する小久保さん(砂山小学校で)

小久保さんは、現在メジャーリーグで二刀流として活躍している大谷翔平選手が高校生の時に目標達成シートを作成したり日本代表になった20才の時には、栄養士による食事管理を行っていたことを紹介し5年後にメジャーリーグに いくこと見据えて体を作り上げていた成功例を披露しました。また、「元メジャーリーガーのイチローさんが、起床時間や食事メニュー、試合前のウォーミングアップの内容が毎日同じであったのは、同じルーティーンをこなすことによって、『昨日の自分との体の違いに気づく』ためであった」ことも紹介しました。最期に小久保さんは児童に対し「皆さんには、まず自分の夢を持ってほしい。そして、その夢に向かって目標を立て、今の自分ができることを考えてほしい。それを毎日続けることが重要である」とエールを送りました。小久保さんは「いま夢を持っていなくても、目の前にあることを、好き嫌い関係なく全力で取り組むことが大事だ」と強調し、プロ野球で長く続けている人は、失敗を恐れず物事に取り組んでいる人だ」と後輩の児童に語りかけました。

児童の代表と記念撮影する小久保さん(右:砂山小学校で)


式典では、全員で合唱したり、児童代表の武田桃花さんも挨拶し、100周年をかみしめていました。

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