12月県議会開会・38億円増額補正予算案など提出
2021年11月29日 20時03分
和歌山県は、新型コロナウイルスの経済対策事業費など一般会計で総額38億円あまりを増額する補正予算案を、きょう(29日)開会した12月定例県議会に提出しました。
財源は、国からの地方交付税交付金や新型コロナ対応の臨時交付金のほか、基金の取り崩しや県債などを充てています。
おもな内訳は、飲食・宿泊・サービス業のうち、ことし(2021年)10月から12月までのいずれかの月の売上げが去年(2020年)か、おととし(2019年)と比べて30%以上減った事業者へ、従業員数に応じて支援金を支給する事業費として18億4千万円あまり、飲食業者の支援のため、飲食店でキャッシュレス決済を利用した人に決済額の20%をポイントで還元する事業に10億円を計上しています。
また、介護サービス事業所などの感染対策費として6800万円、運輸収入の減少した地域の鉄道やバス事業者への支援費8700万円なども含まれます。
このほか、和歌山市の六十谷水管橋(むそたすいかんきょう)の復旧工事への交付金として5億3300万円、災害時、緊急車両などに燃料を補給する移動式給油機の整備に6300万円、マイナンバーカード普及のためのシステムの構築に21億6800万円も計上しています。
条例案件では、職員のボーナス支給額を引き下げるための給与条例の一部改正案なども提案されました。
仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「国の経済対策を活用しながら、迅速に地域経済を支えたい」と説明しています。
12月定例県議会の会期は、きょうから来月(12月)17日までの19日間です。一般質問は、来月8日から10日までと13日の4日間行われます。
和歌山放送ラジオでは、きょうの本会議と、一般質問、それに最終日の本会議のもようを、いずれもその日の午後9時半から、録音ダイジェストでお伝えします。