聖地熊野、地質を謎解き、大学教授が出版

2021年11月28日 16時14分

教育歴史・文化

紀伊半島南部・熊野地方の地質研究を40年以上続けている和歌山大学客員教授の後誠介(うしろ・せいすけ)さん68歳が、成果をわかりやすくまとめた書籍「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」をこのほど「はる書房」から刊行しました。

後さんは、「大地の成り立ちが、人々の暮らしに深く関わっていることを、知ってもらいたい」と話しています。

書籍は、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(みち)」に登録されている熊野古道や那智の滝といった名所の形成などにまつわる疑問をQ&A方式で解説しています。

後さんは、那智勝浦町で生まれ育ち、町立中学校で理科教諭をしていた1970年代後半から、郷土史編纂(へんさん)などを担当しつつ、熊野地方の地質や地形の研究を続けてきました。今月(11月)上旬に刊行となった今回の著書では、小中学生にも理解してもらうため、写真やイラストを多くするよう心掛けたということです。

「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」は、A5判120ページで、税込み1430円で販売されています。

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