上富田町で野生のイノシシから豚熱
2021年11月26日 17時23分
上富田町(かみとんだちょう)で、今月(11月)21日、くくりわなにかかった野生のイノシシ2頭から豚熱の感染が確認されました。和歌山県では、半径10キロ以内の養豚場に立入検査を行ったり、県内の養豚業者や猟友会などに注意喚起を行うことにしています。
県・畜産課によりますと、今月21日、上富田町の2か所で、くくりわなにオスの成獣とメスの幼獣のイノシシ2頭がかかり、わなの所有者が県に通報しました。
県の紀北家畜保健衛生所が検査したところ、きょう(26日)2頭とも豚熱の感染が確認されました。
これを受け、県では、現場から半径10キロ以内の養豚場で飼育されている豚79頭とミニブタ5頭の立入検査や、野生のイノシシの追加調査を行うほか、県内の養豚業者や猟友会に情報提供と注意喚起を行うなど、感染拡大防止に取りかかっています。
県・畜産課では「県内では去年(2020年)6月から飼育されている豚へのワクチン接種を行っていて、県内の農場の豚の移動や出荷が制限されることはありません。豚熱は豚やイノシシの病気で、人間に感染することはありません。養豚場で豚熱が発生した場合は殺処分を行うので、感染した豚肉が市場に出回ることもありません」と話していて、県民に冷静に対応するよう呼びかけています。