東洋ライス・創立60周年記念「玄米エッセンス」開発
2021年11月24日 18時40分
「金芽米(きんめまい)」など栄養価の高いコメの製造を手掛ける、和歌山市の東洋ライス株式会社は、玄米に含まれる栄養分を粉末に加工した食品素材「仮称・玄米エッセンス」を開発しました。
これは、今月(11月)1日に東洋ライスが創立60周年を迎えたことを記念した、持続可能性社会実現への取組み・SDGs(エスディージーズ)の一環として行ったものです。
仮称・玄米エッセンスは「亜糊粉層(あこふんそう)」と呼ばれる玄米の栄養とうま味が詰まった部分を抽出して、粉末に加工したものです。
東洋ライスでは、これをパンの原料の小麦におよそ5%配合することで栄養価を向上させるとともに、苦みやえぐみをカットして甘みを向上させることに成功しました。
これを受け、東洋ライスでは、パンやそば、うどんなど玄米エッセンスを配合した食品開発や、外食産業・学校給食・コメ産地などへの提供など、販売展開を加速させることにしています。
東洋ライスの雑賀慶二(さいか・けいじ)社長は「自社工場や全国の協力工場で低コストで安定した生産が可能。色々な食品と合わせられる」と話しています。
あわせて東洋ライスでは、創業60周年記念SDGs(エスディージーズ)事業として、来年(2022年)2月から5月にかけて、消費者1人に現金1000万円が当たる超難問のクイズ企画や、対象商品1000円以上を購入した消費者3000人に現金1万円が当たるキャンペーンを展開するほか、JA全農と連携して、玄米の流通に使われている紙袋を再利用が可能な材質の袋に切り替える予定で、これらの事業費は、東洋ライスの社会事業のための「100億円基金」を充てることにしています。