和歌山県・IRの公聴会とパブコメ延期へ

2021年11月19日 19時59分

政治社会経済

和歌山県は、IR・カジノを含む統合型リゾートについて、整備計画原案の内容が不十分だとして、今月(11月)25日から県民に行う予定だった、説明会やパブリックコメントを延期する方針を固めました。

きょうのIR対策特別委員会のもよう(11月19日・和歌山県庁北別館)

今月(11月)19日に開かれた県議会のIR対策特別委員会で、県と、事業者のクレアベストニームベンチャーズが示した整備計画の原案について、委員から「IRの運営事業主体はどのような構成になっているのか」とか「資金調達はどうなのか」といった質問が相次いで寄せられましたが、県と事業者側は「大阪など他の誘致地域との競争に支障が出るおそれがある」として、明確な回答を控えました。

特別委員会では「この内容では県民へ説明するには不十分だ」として、今月25日から和歌山市と県内のあわせて14か所で行う予定の住民説明会と、県民から意見を募集するパブリックコメントを延期すべきだという意見をまとめました。

説明会とパブリックコメントの延期を発表した田嶋理事(11月19日・和歌山県庁)

これを受け、IR担当で県の田嶋久嗣(たじま・ひさつぐ)理事は「県民に迷惑をかけて申し訳無い。運営事業主体の構成員や、資金調達の計画をなるべく早く公表出来るように努め、県民へ説明したい」と話しています。

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