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陸奥宗光ら和歌山県の偉人紹介 和歌山市でシンポジウム開催

2021年11月15日 20時16分

イベント歴史・文化社会福祉・医療

治外法権の撤廃など、明治の難局を乗り超えた和歌山市出身の元外務大臣、陸奥宗光をはじめ、ふるさと和歌山県の偉人について語るシンポジウムがきのう(11/14)、和歌山市で開かれました。

開館したばかりの和歌山城ホール・小ホールで開かれたシンポジウム(2021年11月14日)

これは、県内各地で開催中の「紀の国わかやま文化祭2021」の一環として、「陸奥宗光 外務大臣」の功績を教育に活かす実行委員会が主催したものです。

和歌山城ホール・小ホールで開かれたシンポジウムでは、第1部として、2つの基調講演が行われ、このうち、「陸奥宗光伯の生きる力を教育にどう活かすか」と題して講演した、文化庁文化財第一課の鍋島豊(なべしま・ゆたか)課長は、「国立教育政策研究所が小学生を対象に実施した歴史上の人物40人について聞いた2008年の調査で、坂本龍馬や福沢諭吉が7割から8割の児童が知っていた一方、陸奥宗光は4割程度だったが、初代総理大臣の伊藤博文も4割程度しかなく、良く知られていると言える」と指摘した上で、「陸奥宗光公は、さまざまな観点から取り上げることができるので、どういったことでもよいので、関心のあるところから始めて、子どもたちが主体的に取り組めるようにしてほしい。和歌山だけではなく、日本を代表する偉人なので、ふるさとに立派な人がいることを知り、それを目標にするような取り組みが進んでいくとありがたいし、全国に広めていってほしい」と訴えました。

基調講演する文化庁の鍋島課長

シンポジウムでは、大阪市の小学校に勤務する教員で、銅像を通した教育に取り組んでいる銅像教育研究会の丸岡慎弥(まるおか・しんや)代表が「陸奥宗光公像とゆかりのある銅像たち」と題して基調講演したほか、主催した実行委員会のメンバーらが、日本初の国産天然痘予防ワクチンを開発した白浜町出身の小山肆成(こやま・しせい)や、経営の神様と言われた和歌山市出身の松下幸之助(まつした・こうのすけ)ら和歌山県ゆかりの偉人や歴史的な建物や出来事を紹介しました。

基調講演する丸岡代表
和歌山県の偉人・小山肆成の紹介

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