県・海南海上保安署の合同巡回 条例施行後初

2021年11月15日 20時16分

社会

和歌山県はきょう(11/15)、海南海上保安署と合同で海上パトロールを行い、海に捨てられたゴミがないかを見回りました。

啓発ののぼりを手に巡視艇に乗り込む県職員

これは、去年10月に全面施行された「和歌山県ごみの散乱防止に関する条例」に基づき、県が強化しているごみの散乱防止の取り組みの一環として行われたもので、条例施行後、初の県と海上保安署による合同パトロールとなりました。

海上パトロールに備えて救命胴衣を身につける県職員

きょうは、県廃棄物指導室と海南海上保安署のあわせて15人が、午後1時半に巡視艇「わかづき」に乗り込み、海南市下津の下津港を出港し、和歌山市の和歌山マリーナシティから日高町の日ノ御碕(ひのみさき)までをおよそ3時間かけて巡回しました。

出港していく巡視艇「わかづき」

パトロールにあたって、海南海上保安署の上田浩一(うえだ・こういち)署長は、「海上保安庁だけで業務にあたるのは難しい部分があり、関係機関の連携には意義がある。きょうは、沿岸部に不法投棄されたものがないかを監視し、今後、必要があれば、さらなる対応を検討したい。これまでも和歌山県とは協力してやってきたが、今後、さらに顔の見える関係で業務にあたっていきたい」と話しました。

船に乗り込むメンバーを前に訓示する上田署長

海南海上保安署は、今年(2021年)7月、和歌山県との協力で、水揚げした後、不要になった魚介類およそ800キログラムを海に捨てたとして、有田市の漁協を書類送検した経緯があり、今後も連携を深めたいとしています。

出発前の船内

また、県環境生活部参事で廃棄物指導室の髙垣晴夫(たかがき・はるお)室長は、「今回は、条例の全面施行から1年を迎え、海上保安庁との合同での取り締まりや啓発を初めて行うことにした。今後、県内すべての海域で実施し、さらに和歌山県をきれいにしていけるものと期待している」と話しました。

出発前に挨拶する髙垣室長

今回のパトロールでは、海側からでなければ見えないような海岸沿いに発泡スチロールの漂流物がみられたということです。

和歌山県は、県産業廃棄物協会や県警察本部とも連携して巡回パトロールを行っていて、県民に対し、「不法投棄されたごみを見つけたら県庁に連絡してほしい」と呼びかけています。連絡先として、県は、電話の場合は、073・441・2681(繰り返し)、インターネットでは、「不法投棄110番和歌山」で 検索してアクセスするよう呼びかけています。

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