紀伊半島豪雨10年で訓練、三重・奈良・和歌山

2021年11月14日 15時38分

災害・防災

紀伊半島豪雨から10年となり、三重県内各地できょう(14日)、住民らが参加して防災訓練が行われ、当時大きな被害を出した奈良と和歌山両県も参加し、オンラインで被災状況を共有しました。

三重県によりますと、3県が協力する訓練は初めてということです。

三重県は大規模な台風による風雨災害を想定し、自衛隊や県警など、およそ2300人が参加し、新型コロナウイルス対策で密集を避けるため、会場をおよそ20か所に分散して行われました。

三重県熊野市では、住民が避難所の受け付けや受け入れの流れ、新型コロナ対応といった運営方法を確認し、奈良県の給水車から水を受け取りました。三重・和歌山両県の防災ヘリコプターは、それぞれ相手の県内の熊野川上空を撮影し、被害状況を共有する訓練を行いました。

オンラインで各地とつないだ熊野市の会場の様子を見守った三重大学大学院・工学研究所の川口淳(かわぐち・じゅん)准教授は、「災害時の情報共有は10年前は実現しなかった。ICT・情報通信技術を活用し、県境でスムーズなやりとりができているのは大きな進歩だと評価しました。

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