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日本初・和歌山産温州みかんをベトナムに輸出へ

2021年11月11日 19時05分

政治経済

日本産の温州(うんしゅう)みかんのベトナムへの輸出がこのほど解禁されたことを受け、日本一の生産量をほこる和歌山産の温州(うんしゅう)みかんが、今月(11月)下旬、日本で初めて出荷されることになりました。

記者会見を開いたJAとJETRO、県のメンバー(11月11日・和歌山県庁)

日本産温州みかんのベトナムへの輸出をめぐっては、和歌山県が2017年度から国に働きかけを行ったことを契機に、去年(2020年)菅前総理大臣が、当時のベトナムのフック首相に輸出解禁の早期化を働きかけたことで進展し、先月(10月)1日、解禁されました。

ベトナム語の紀州みかんのパンフレット

輸出に当たっては、ベトナムにはいないミカンの害虫・ミカンバエが発生していない園地での生産など、ベトナムの検疫基準を満たすことが条件で、今回、有田川町(ありだがわちょう)と広川町(ひろがわちょう)のあわせて12の園地213アールで栽培された温州みかんが、日本から初めてベトナムに輸出されます。

JAありだの森田代表理事組合長
JA和歌山県農の楠本代表理事理事長

きょう(11日)午後、和歌山県庁で記者発表が行われ、JAありだの森田耕司(もりた・こうじ)代表理事組合長や、JA和歌山県農の楠本健次(くすもと・けんじ)代表理事理事長らが「ベトナムでもミカン栽培は行われているが、和歌山産みかんの歴史や機能性をアピールし、多くのベトナムの消費者に美味しいみかんを味わって欲しい」と意気込みを語り、今後、ベトナム以外への販路拡大も目指す展望を示しました。

今月28日、有田川町のJAありだ・AQ中央選果場でベトナム向けみかん輸出の出発式が開かれる予定で、今シーズンはおよそ2トンが輸出される見込みです。

昨年度(2020年度)海外へ輸出された県内産の温州みかんは、香港が163トン、シンガポールが30・4トン、マレーシアが17・5トンなどとなっています。

県とJA、それにJETRO(ジェトロ)和歌山は、今後連携して、ベトナムでの販路拡大のため、現地の高級スーパーなどでのプロモーションに取組むことにしているほか、ベトナムの検疫基準を満たす県内の園地も増やしていくことにしています。

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