「百年企業の会」設立総会 和歌山県経営者協会35社

2021年11月10日 19時19分

社会経済

創立100年以上の企業が互いの理解と連携を深めようという和歌山県経営者協会の「百年企業の会」が発足し、きのう(11/9)、設立総会が開かれました。

これは、百年企業の知見や経験を県内の企業に波及させ、地域経済の活性を図ろうと設立されたもので、創業100年以上の社歴があり、いまでも健全経営を維持している和歌山県に本拠地がある県経営者協会の会員企業を対象としています。

会員には、560年前にあたる1461年創業で県内では最も古い歴史を持つ総本家駿河屋をはじめ、35社が名を連ねています。

きのうの設立総会では、県経営者協会の木村明人(きむら・あきひと)会長が挨拶し、「県経営者協会のメンバー415社のうち、100年企業は35社。長年培ってきた豊富な経験や長い歴史からくる重圧への対応、幾度となく繰り返された事業継承の経験は、他の企業の模範で、若い世代にとっても大変、勉強になる有意義なもの。この百年企業の会が、地域経済の活性化に大きく寄与することを期待します」と挨拶しました。

挨拶する木村会長

また、「百年企業の会」の名誉顧問を務めるヤマサ醤油の濱口道雄(はまぐち・みちお)会長が来賓として挨拶し、「百年企業と言えば、老舗と言っていい存在で、なぜ長く続くのかと聞かれることがしばしばあるが、これに対する普遍的な答えはなく、継続できた理由はそれぞれだが、共通する点もある。それは、老舗の精神、つまり、長く続いてきた企業をさらに続けていくための使命感ではないかと思う」と指摘しました。

来賓として挨拶する濱口名誉顧問

この後、県経営者協会顧問で中野BCの中野幸生(なかの・ゆきお)会長が記念講演し、世界の長寿企業の4つの共通点について、「一つ。環境の変化を敏感に掴み複数の事業を展開する。一つ。強い結束力がある。一つ。現場の判断を大切にして新しいアイデアを受け入れる柔軟さがある。一つ。資金調達に関しては保守的で、質素倹約を旨としている」と指摘しました。

講演する中野顧問

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